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あなたの会社は大丈夫?Windows7からWindows10へ乗り換えないといけない理由

あなたの会社は大丈夫?Windows7からWindows10へ乗り換えないといけない理由

著者:飯島 範久 フリー編集者・ライター

今、お使いのパソコン、Windows 7じゃありませんか? 2014年にWindows XPがサポートを終了するということで話題になりましたが、あれから4年たった今、今度はWindows 7のサポート終了が迫っています。

「使い続けてはダメなの?」「またほかのOSにするの?」というWindows XPのサポート終了時と同じような疑問や悩みに直面している方に向け、Windows 10へ移行しなければならない理由と、乗り換えの方法をお伝えします。

Windows XPからの乗り換え問題の再来             

Windowsの歴史の中で、Windows 95と並んでよく使われていたWindows XPが、2014年にサポートを終了することになったとき、企業にとって大きな騒動となったことは記憶に新しいと思います。使っているパソコンのOSをすべて入れ替えたり、新しいパソコンを購入したりすることが必要となり、多くの経費を強いられたことでしょう。

単純に新しいOSへ移行できれば問題ないのですが、業務で使用しているアプリや周辺機器が新しいOSに対応していなかったり、使い慣れたOSから移行したくないという感情が障壁となったり、移行がスムーズにできなかった企業もありました。

そんなOSのサポート終了がまた迫っています。今度はWindows 7で、2020114日にサポートが終了することが決まっています。前回のWindows XPサポート終了で移行した先のOSが、Windows 7という企業も多いのではないでしょうか。当時の最新OSWindows 8.1だったのですが、Windows 8がスタートメニューを無くして不評だったため、スタートメニューを復活させた8.1が登場。しかし、移行したときに使い勝手が変わることを恐れた企業は多く、業務用アプリや周辺機器の動作も含めてWindows XPの正統進化バージョンであるWindows 7が多く選ばれました。

あれから4年がたち、また最新OSであるWindows 10へ移行しなければなりません。「まだ2年弱あるじゃないか!そんなに焦らなくても」と思われるかもしれませんが、前回の騒動も2年以上前から言われていたのにもかかわらず、終了間際に慌てて移行するケースが少なくありませんでした。

2020年にサポートが終了するWindows 7。Windows 10への早めの移行が求められている

2020年にサポートが終了するWindows 7。Windows 10への早めの移行が求められている

業務で利用しているアプリや周辺機器がWindows 10に対応しているか否かを確認し、対応していなければ最新のアプリも合わせて移行し、周辺機器も最新のものに買い替えることが必要になってきます。大量の機器を抱えている場合、一気に移行することは難しいと思うので、各利用製品のホームページなどを確認して徐々に移行していくことをオススメします。

参考:弥生製品 システム要件

なぜWindows 10への乗り換えが必要なのか

Windows 7のサポートが終了することは何が問題となるのでしょう。マイクロソフトのサポートには、仕様の変更やセキュリティの更新、仕様変更などのリクエスト、無償・有償サポートといったすべてのサポートが受けられるメインストリームサポート、セキュリティの更新と有償サポート、企業向けのみの仕様変更などのリクエストが可能な拡張サポートがあります。それぞれ最低5年間のサポート期間がありますが、現在Windows 7は拡張サポートの段階で、ほぼセキュリティの不具合に対する更新しか行われていない状態です。

Windows のサポート ライフサイクル期間

Windows のサポート ライフサイクル期間

製品名 ライフサイクル
開始日
メインストリーム
サポート終了日
延長サポート
終了日
サービス パック
サポート終了日
Windows Vista 2007 年 1 月 25 日 (a) 2012 年 4 月 10 日 (a) 2017 年 4 月 11 日 (a) 2010 年 4 月 13 日
Windows 7 2009 年 10 月 22 日 (a) 2015 年 1 月 13 日 (b) 2020 年 1 月 14 日 (a) 2013 年 4 月 9 日
Windows 8 2012 年 10 月 30 日 対象外 対象外 (a) 2016 年 1 月 12 日
Windows 8.1 2013 年 11 月 13 日 (b) 2018 年 1 月 9 日 2023 年 1 月 10 日  
Windows 10 2015 年 7 月 29 日 2020 年 10 月 13 日 2025 年 10 月 14 日

Windows のサポート ライフサイクル日程。グレー背景の(a)=「すでに終了」、オレンジ背景の(b)=「ご留意ください」 参考:ご存知ですか?OS にはサポート期限があります!

それが、サポート終了になると、セキュリティを含めたすべてのサポートが終了してしまいます。Windows 7を使っていて何か問題が発生したとしてもマイクロソフトが対応してくれないだけでなく、セキュリティの脆弱性が見つかっても修正されません。ウイルスなどはこうした脆弱性を突いて攻撃してくるため、無防備な状態でWindows 7を使うこととなり、マルウェアの感染や個人情報の漏えいなど、さまざまな危険にさらされてしまいます。

無防備な状態での利用はセキュリティのリスクを高める

無防備な状態での利用はセキュリティのリスクを高める

それと同時に、さまざまなソフトやアプリを提供している企業のほとんどがWindows 7での実行をサポートしなくなります。またハードウェアメーカーも同様に、ドライバなどのサポートも行わなくなるため、業務で何かあっても対応されなくなってしまいます。

セキュリティのリスクに関しては、中小企業ではあまり身近ではないかもしれません。しかし大阪商工会議所の調査によると、実に30%もの企業が何らかのサイバー攻撃を受けたことがあると報告しています。中小企業では、専任のセキュリティ担当がいないことが多く、またセキュリティのためのコストもわずかです。規模が小さいがゆえに、被害にあった場合の影響も、大企業と比べて致命的なこともありえます。

このように、中小企業にとっても、Windows 7を使い続けることはとてもリスキーなことなのです。しかし最新OSであるWindows 10へ乗り換えることで、そういった要素はすべて払拭されます。業務で利用するアプリや周辺機器がWindows 10で利用できる状況であるならば、すぐにでも移行するべきなのです。

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Windows 10へ乗り換えても大丈夫?       

Windows XPのサポート終了時もそうでしたが、新しいOSにして操作方法が変わってしまうことに対し、一抹の不安を抱く人がいました。Windows 8の改革が事実上失敗し、修正したものがWindows 8.1として登場しましたが、Windows 10は従来のスタートメニューを意識した仕様へと戻っています。スタートメニューは見た目こそ変わっていますが、使い方としてはあまり変わっていません。

Windows 10の基本的な画面。スタートメニューには自由に配置できるタイル状のアイコンが表示され、アプリの起動をサポート

Windows 10の基本的な画面。スタートメニューには自由に配置できるタイル状のアイコンが表示され、アプリの起動をサポート

とはいえ、Windows 7Windows 10がまったく同じというわけではありません。ただ、従来の仕様を残しつつ、最新の操作画面へ変更しようとしているため、新旧が入り乱れているような状態です。

たとえば、Windowsの各種設定を行う「コントロールパネル」。Windows 10では「設定」になりましたが、細かな設定部分ではいまだ従来の設定ダイアログが残っています。「コントロールパネル」自体も検索すると出てくるため、ショートカットを作って「コントロールパネル」へ直接アクセスするのもいいでしょう。

上がWindows 10で導入された「設定」画面、下が従来の「コントロールパネル」。設定の一部は従来と同じまま

上がWindows 10で導入された「設定」画面、下が従来の「コントロールパネル」。設定の一部は従来と同じまま

スタートメニューは、タイル状のアイコンを「ピン留め」という形で止めておけるようになり、自由に配置できます。アイコンをクリックすればアプリが起動するので、使い方としては同じです。Windows 7ではスタートメニューをカスタマイズして、アプリを起動しやすくしていたと思いますが、その辺りの使い勝手やカスタマイズの仕方は向上していると思います。

「スタートにピン留めする」によって、スタートメニューにタイルアイコンとして登録できる

「スタートにピン留めする」によって、スタートメニューにタイルアイコンとして登録できる

業務で使われるウェブアプリを利用するときブラウザが「Internet ExplorerIE)」でないと動作しないケースがありますが、Windows 10ではブラウザが「Microsoft Edge」となり、表面上はIEがありません。しかし、スタートメニューの「Windowsアクセサリ」の中にIEがあります。

IEの最終バージョンである11になりますが、どうしてもIEを利用しなければならないのであれば、これを利用するといいでしょう。ただしIEは、OSのサポート終了と同じ時期までサポートが続きますが、すでに開発を終了したアプリです。どうしてもIEでないと動作しない場合以外は、使わない方が懸命でしょう。業務用のウェブアプリを改修してIE以外でも利用できるようにするか、違うウェブアプリを導入することをオススメします。

IEを利用しなければならない場合、スタートメニューの「Windowsアクセサリ」から起動する

IEを利用しなければならない場合、スタートメニューの「Windowsアクセサリ」から起動する

マイクロソフトは、Windows 7からWindows 10へ切り替えたときの操作ガイドを公開している 参考:移行前の準備が大切! 最新 OS への移行準備をしましょう! - Microsoft atLife

マイクロソフトは、Windows 7からWindows 10へ切り替えたときの操作ガイドを公開している 参考:移行前の準備が大切! 最新 OS への移行準備をしましょう! |Microsoft atLife

Windows 10へ乗り換えるベストな方法

ではWindows 10へどう移行すればいいのでしょうか。OSだけ購入して、現在使用しているパソコンをWindows 10へ切り替えることも可能ですが、最適なのは新しいパソコンを導入することです。前回のWindows XPのサポート終了時に新しいパソコンへ乗り換えたとしても、Windows 7パソコンをすでに4年以上使い続けていると思います。パソコンのライフサイクルはおよそ4年から5年。そろそろ買い替えの時期にきているはずです。

4、5年たつとパソコンの性能は格段と違ってきます。新しい技術がどんどん登場し進化しているため、購入当時は動作が速いと感じたとしても、現行製品に比べたらかなりの差があります。性能の違いは、起動時間が違ったり、アプリの処理速度が違ったりと作業効率に直結します。今までこれが普通と思っていたアプリの処理時間が、最新パソコンによって短縮し、操作も快適になることに驚いたという話をよく耳にします。パソコンは壊れるまで使うのではなく、パソコンのライフサイクルを考えて定期的に入れ替えていくことが重要です。

実は「Office 2010」も2020年にサポートが終了します。もし使っているOfficeのバージョンが2010なら、パソコンを切り替えて最新のOffice付きにする方が、別途購入するよりお得です。その点を踏まえても古いパソコンは、最新パソコンへ切り替えていくのがベストでしょう。

また、もし最近Windows 10パソコンを購入し、ダウングレードしてWindows 7を利用している場合も、早めにWindows 10へ切り替えましょう。契約上、サポートが終了してからWindows 10へ戻す場合は、別途ライセンス料が発生してしまいます。このことを知らずサポート終了してから切り替えた場合、余計な出費になってしまいますので、くれぐれもご注意ください。


すでに大企業を中心に、最新パソコンに入れ替えたりして、Windows 10を利用する企業が増えてきています。中小企業ではそこまで進んでいないようですが、Windows XPのときよりスムーズに行っているようです。Windows 10は、セキュリティも強化され、仮想デスクトップやウィンドウスナップ機能、モバイル利用時の接続管理など、使い勝手もかなり良くなっているので、ギリギリまで待たず早めに対応するよう検討しましょう。

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飯島 範久(いいじま のりひさ)
著者:飯島 範久(いいじま のりひさ)
フリーの編集・ライター。1992年にアスキー(現KADOKAWA)へ入社し『DOS/V ISSUE』や『インターネットアスキー』『週刊アスキー』などの編集に携わる。2015年に23年務めた会社を辞めフリーとして活動開始。PCやスマホはもちろん、ガジェット好きで各種媒体に執筆している。
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